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総監督:庵野秀明
監督:樋口真嗣(真嗣は「シンジ」と読む)
絵コンテ:摩砂雪、鶴巻和哉

この面子からして本作は本当は「新・エヴァンゲリオン」の最終章であるハズである。起承転結の「転」にてファンの想像の斜め上を行く状況下で終わってからずっと音沙汰が無い。この状況で他の作品が先に公開されるなんてありえない。庵野がゴジラの新作をやると聞いて、僕は本当に悪い冗談だと思った。最初の予告編もブレアウィッチで食傷気味になった手ブレカメラで民衆が逃げ惑うシーンだけ。「もう庵野は『また』逃げたのか?!」と茫然自失するしかなかった。

結論から先に書こう。このシン・ゴジラは「逃げたはず」の庵野監督の傑作であると。しかも最近はシネコンでスクリーンが増えたのにどこも同じブロックバスターのしょうもない邦画ばかりでドキドキ感の無かった僕に最大級のドキドキ感と「笑い」を与えてくれた。子供が見てももちろん楽しめるが、いろんなことを知っている大人こそ本作をオススメしたい感じだ。



劇場パンフレットの冒頭で庵野は「2012年12月。エヴァ:Qの公開後、僕は壊れました。所謂、鬱状態となりました。」と告白している。ゴジラにも負けないくらい好物であろうヤマト2199への参加を諦めたのは病気とエヴァ最終章の制作、そしてこのゴジラがあったようである。

そんな落ち込んでいる人間が作ったのに本作は実に見事なエンターテイメント作品となっている。まるでエヴァンゲリオンのヤシマ作戦を彷彿とするセルフパロディの展開はエヴァファンならニヤニヤが止まらないかも知れない。いや、本作のある作戦名を聞くまでもなくBGMはもう有名なアレである。

ただ、「現代の日本にゴジラが現れたらどうなるか」と言う命題を官僚ドラマと平行して首都圏を蹂躙するゴジラと自衛隊が戦う辺りが過去のゴジラ作品とも一線を画している。ちょっと前まで住んでいた近場の丸子橋が粉砕され、自衛隊のベースがその近くの浅間神社に設営されたり、東京・神奈川の身近な生活空間が次々と登場して初期のブラタモリのような楽しさもある。軍事ヲタや鉄ヲタにも堪らない展開があり、まあなんてエンターテイメント作品を作ってしまったのだろうか。

ストーリーについてはネタバレにもなるので無粋なことは書かない。もう少し先に何か書くかもしれない。どこかのバカがwikipedhiaに丸っとストーリーを書いていたが公開中の作品でそれはないよな・・・

以降はちらほら気になった点を

◆野村萬斎
エンドロールを見ていて「アレ?!」と思ったのが野村萬斎のクレジットだ。あれだけの役者が出演していて記憶に残らないなんてワケはないのに。いろいろ調べたら野村萬斎はモーションキャプチャーのアクターとしてゴジラ役であった模様である。なんかすげぇな。

◆オペレーションルームは本物
劇中に登場するのは有明オペレーションルームで政府が災害時に使用するものらしい。どうやって交渉したのがレンタルできたようだ。

◆自衛隊が全面協力
エンドロールには防衛庁のオールスターたちがどっと登場。

◆首都圏を走る在来線や新幹線
ある目的で鉄道が登場するのだが鉄ヲタもカバーする懐の深さが

◆官僚ドラマ
踊る大捜査線や相棒なんかの対策本部を設置するあの雰囲気が楽しい。でもなんかこの時代でも紙文化が残るプリンター複合機が仕事上手放せない感じがダサいな。うん。それでも普段は無能を囲うタヌキ親父がなかなかの人物だったりするのがまた一味。

◆防衛大臣は女性
本作公開のタイミングで初の女性東京都知事に当選した小池百合子。元々は防衛大臣であった。またこのエントリーを書いている段階で安倍政権の内閣改造で稲田朋美が防衛大臣に。劇中でも余貴美子がその任につき誰よりもアグレッシブで頼もしい。なかなか時代を体現してたりする

◆シッポ・ゴジラ
何かで読んだが化石から分析するにあのしっぽをどうのような状態で恐竜が歩行しているか良く分からないそうだ。一説にはしっぽをピンと一直線に伸ばして浮かして走るというのが有力とか。でもあんなに長いもんをピンと飛ばすなんて無理だよなと思うワケだが、本作のゴジラの「しっぽの扱い」は実にユニーク。まあ、重量から考えるとちょっと無理ありますけどね

◆ピエール瀧またお前か!
本作にもピエール瀧登場。最近見る作品にやたらいるんだけどw

◆日本以外でも公開して欲しい
ハリウッド版もなかなか好評らしいけど、本作をそのまんま海外で上映して欲しい。絶対に「面白い!」と言ってくれるに違いない。全然海外マーケット意識した作りじゃないけど、むしろそれが良いんだよ多分

◆福島原発事故の影響
扱うのがゴジラだけに原発事故で世間に認知された様々な要素がでてくる。時間を巻き戻したり、元の状態に完全に戻すことはできないけれど、皆が力を合わせたらなんとかなるって・・・というメッセージがあったように勝手に思っている。

「過ぎたことは仕方ない。だが前に進むんだ」って「元」うつ病患者に教えて貰った気がする。

本作超オススメ

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ヒロイン役尾野真千子のサングラス焼けを如何に守ろうかという映画・・・ではない(苦笑)
夢枕獏の小説「神々の山嶺」の映画化である。



日本の山岳映画はいつも凄いんだけど本作もエヴェレストの壮大というか、「そんなとこ登るとかおかしい」としか思えないエヴェレスト南壁が観るものの前に立ちふさがる。劇中でも再三「何で登るのか?」と問いかけがあり、まあ良くワカラナイまま終わってしまうんですけどね(笑)

【参考】ローツェ

クライマーが登る「壁」の角度も異常、落石・雪崩・吹雪がSFであっても嘘くさいレベルで襲いかかる。やっぱりムリムリムリ!である。阿部寛、岡田准一、尾野真千子は本当に現地エヴェレストで撮影したそうでリアリティのある作品。

創作であるから、
◆岡田准一演じるカメラマンがのこのついてかなきゃその結果じゃないだろ
◆どいつもこいつも吹雪に突っ込むんだけど、リスクマネジメントしないの?
などというツッコミは内心残るのだけれど。

エンディングに向けて阿部寛が演じる天才クライマー羽生の言葉が染み入る。大きな問題を目の前にして諦めず前に進む教訓を伝えてくれる。

でも、僕の得た教訓は、
◆閣下!生きてこそ再戦の機会もあろうというもの!
◆無理と無茶を履き違えるな!

という主題とは遠く離れたことでしたw

この作品、真夏に上映すれば良かったのにという映画会社へのアドバイスもあるよ。

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中途半端なエンターテイメントを期待するならこの作品は観ない方が良い。そんな作品。



「白鯨」と言えばハーマン・メルヴィルの代表的な小説で歴史物が少ないアメリカに置いて数少ない貴重な作品となっている。この作品はその白鯨の作者ハーマン・メルヴィルが小説の「題材」とした忌まわしい事件を生存者から聞き取り、小説「白鯨」へと繋げる体となっている。

で、この作品これ以上語ることが無い。みたまんま。
多分もう僕は観ない。
駄作ではなく力作の部類に入る。

でもね・・・。

気の弱い人や子供連れで行こうかと思ってる方は良く良く考えて。
今自分がどん底だと思っている人にはむしろ強くオススメである(苦笑)

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スピルバーグが監督でトム・ハンクスが主演ときたらもう無難な映画か、あるいは最後の最後に二樹スパイがバレてドーン!と終わる筋書きかなとほぼ期待ゼロで観た。

この作品確かにスパイが題材なのだけれど、敵対する国家間の交渉をメチャ振りされた上に、世間から白眼視されてもなんとか目的を達成しようと「ひるまない」アメリカ人弁護士の話だった。実際に起きた事件を元にしているが、スパイ交換という極秘内容なので「こんな感じだったんじゃないの」的なストーリーや演出だ。

主役のトム・ハンクスが演じるドノヴァンは”保険専門”の弁護士。利害関係の交渉が得意なやり手だけれど、外交は専門外。その上、奥さんと小さな子供が居る家庭人だ。もう縁もゆかりもない仕事なのでやる必要すらないし、ソ連との冷戦の時代の話だ。核兵器の開発を巡って両国には敵愾心があふれている。法律事務所のトップからアメリカで逮捕されたソ連のスパイ「アベル」の弁護を押し付けられる。

当然、愛国派・・・というか戦意あふれる連中からほとんど敵扱いで睨まれ、自宅に銃撃までされちゃい家族に危険が及ぶ。ドノヴァンに無茶振りした方も「適当にお茶を濁してアベルを死刑にすれば良い」ぐらいしか考えていない。

それでもドノヴァンはアメリカの憲法や精神こそ尊重すべきで、それが戦う為の武器になるとへこたれない。保険弁護士として全く利益にならないけど、それでも倒れない。仕事オファーしてくる政府関係者はクソばっかりだけど、それも関係無し。

そうこの作品はイデオロギーであるとか関係無しに近代国家の「良心」を体現しているような偉人の話だった。近頃の映画で言えば杉原千畝のアメリカ版のような。普段私は仕事でライバルにやられるよりも「身内に刺される」ことが頻繁にあるので見終わって物凄く感嘆したのであった。

Standing man(不屈の人。折れない人。苦難でも何度でも立ち上がる人)。いいな!

余談だが調べてみると主演のトム・ハンクスよりも捕まってしまうソ連のスパイ・アデルを演じたマーク・ライアンスの評価が米国では高いようだ。スパイとうより哲学者のよう。ドノヴァンから「苦しいか?怖いか?」って聞かれて「それ役にたつの?」って思考がなんとも。いい味出してるオサーンである。


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私にとってスターウォーズを映画館で観るという行為は「映画を観る」ではなく「スターウォーズに行く」というものだ。確かにスターウォーズは映画であるには違いないが、映画「鑑賞」といったスクリーンに映しだされた映像を楽しむのではなく、スターウォーズという”世界”に飛び込むことだ。

12月18日の初回興行からその世界に没入してから現段階で既に控えめながら5回目である。実に”控えめ”な回数なのは、自宅で過去6作のブルーレイ、そして3GCDで描かれたクローン・ウォーズの各シリーズでこの世界にダイブすることで忙しい。

そんな私だからスターウォーズの映画を「評価」すること自体が既に難しい。ルーカスフィルムから、良くも悪くも娯楽の王様ディズニーに身売りされたスターウォーズユニバースを「コレ全然ダメなんじゃね?!」って心の声が無いわけではない。一般的な映画と違い世界観に詳しい分、あれこれとアラが見えてしまうのも事実。

その一方、「自分が高校野球の監督で実の息子がチームに入ってきて、公正に扱わなきゃいけないのについつい厳しく息子に当たってしまうおっさん感覚」なのか、我が子可愛さに「俺ってちょっと厳し過ぎて、世間は高く評価してんじゃないか」疑惑すらあるのである。いや・・・もう私は評価なんかする距離感にないのだろう。

私達スターウォーズのファンはこれまで過去6作を配給してきた20世紀フォックスのファンファーレに深い忠誠心を持っている。スターウォーズが”帰ってくる”度にこのファンファーレに拍手し、奇声を上げてきた。

ディズニーに身売りした本作からは幾らなんでもこのファンファーレは流れない。ディズニーの人たちもその辺は理解しているらしく、いつものディズニーのアレも流れず静かにルーカスフィルムのロゴだけが静かに輝く。

そうそれはパブロフの犬状態であり、よく躾けられたペットである自覚は十二分にある。それ故に映画館のスクリーンの前で昔からのファンはちょっとこれまでと違う距離感を漠然と感じているのではないだろうか?無論、長い時を経て公開されたファントム・メナス(ep1。制作順では4作目)では作品の継続と復活を歓喜の声で迎えながらも、「もう旧作公開時のような熱狂は去った」ことを思い知らされたのだ。それはこのフォースの覚醒でも変わらない。

そもそもスターウォーズはスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」の映像で宇宙空間に対するイマジネーションを沸かし、本当に人類が月への宇宙旅行を果たした熱量が衰えない時代に、夢見がちな男の子たちが正に熱望した宇宙戦争を題材としたスカッとした冒険活劇として世界中を文字通り「興奮の渦」に巻き込んだものだった。当時はコンピュータ・グラフィックスはほとんど発達しておらず、模型やトリックを使った特撮映画であった。稚拙な部分もあったかも知れないが、観客は帝国軍のスター・デストロイヤーが画面一杯に登場するシーンで息を呑み、唖然とし、熱狂した。

若い人には大変申し訳ないが、何でもできるコンピュータ・グラフィックス全盛の現在からはもう絶対に想像できないであろう感覚である。例え拙い表現であったとしても、「僕ら」の脳内では実際の映像の何倍もスターウォーズの世界がイマジネーションとして広がっていた。そういった体験はその後何年も映画を見続け、そして新作のスターウォーズを含めても味わえていない感覚だ。

ジョージ・ルーカスが何年も産業と言えるまで手塩にかけて育てたインダストリアル・ライト&マジック社は映画の歴史を塗り替えたし、本当に素晴らしい映像としてスターウォーズの新作をリアルな描写でファントム・メナス以降実現してきたが、完成度の高い映像となっても不思議なことに「僕らの失われた感覚」は多くを語らずとも昔のファンの深層心理の中でシェアされていることではないだろうか。

閑話休題。

ディズニー配給のスターウォーズ1作目であるフォースの覚醒は決して映画史上の傑作に列するようなものでは無い。駄作とケチをつけるようなものでもない。昔からのファンにはちゃんと合図を出しながら旧作のヒーロー達をしっかりと登場させ、様々な「お約束」を継承しつつ、恐らくスカイウォーカー一族の末裔であろう新しい女性主人公レイで幅広いファンに訴求した。

※実際に公開以降女性のファンの比率が増加しているそうだ!

監督のJ・J・エイブラムスは更に念を押すようにep4新たなる希望(公開順では1作目)の構造を踏襲し、小型機による巨大兵器のコア破壊で敵軍を殲滅し、ジョージ・ルーカスのようにクロサワ映画を模倣して登場人物のアップと「間」を映像に取り込もうとした。

だが”あの頃”とは違い大人になってしまった「僕ら」にはそれはファンに対する媚にも感じられる。もっと冒険活劇を加速するような思い切ったダイナミズムが欲しかった。

スターウォーズユニバースではそういった本編の踏襲は散々行われてきたのであって、ディズニーに配給が変わった今こそシンプルで力強い新鮮さと爽快感が必要だったのではないだろうか。

このエントリーを書いている時点で興行的にタイタニックの記録を抜いたようだ。この後、本編にあたるep8とep9が公開が決定しており、年末には若き日のハン・ソロを主人公としたスピンアウトが公開される。スピンアウトはもう一作決まっていて、バウンティーハンター(賞金稼ぎ)のボバ・フェットにフォーカスを当てた「ローグ」もその仲間入りする模様だ。

私はこの後も心のなかで20世紀フォックスのファンファーレを鳴らしながら、宇宙戦争の世界に身を委ねるだろう。もう得られないかも知れない「体験」を欠片でも感じられたらそれは幸せだろう。

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